本コンテンツの目的&私たち(サークル「あぴあぴ」について)
母(あぴこ)62歳が,趣味のスタンプ作りの延長で2024年夏コミにサークル当選し,参戦が確定しました。 サークル認知度ゼロからスタートして,夏コミ初心者の母とそれをサポートする息子(かずま)の夏コミ参戦記です。
もし2024年冬コミケ以降にサークル初参戦の方が現れたとき,少しでも何かしらの参考になればいいな…という想いもあります。
【サークル情報】
- サークル名:あぴあぴ
- 構成: 代表→あぴこ(母) サポート→かずま(息子)
- Instagramアカウント:サークル「あぴあぴ」Instagramアカウントリンク
- X(旧Twitter)アカウント:サークル「あぴあぴ」Xアカウントリンク
- 2024年夏コミ(C104)情報:2日目(2024/8/12) 東テ54b

母の趣味のスタンプ作り作品群








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※本ブログ内・アイキャッチにて,東方Project(上海アリス幻樂団)のキャラクターを使用しています。
思いついたアイディアも一度寝かせる
「夜中に書いた文章は,翌朝読み返せ」というニュアンスの格言があります。 これは,思いついた直後というのはハイになっていて,落ち着いて考え直すと大したことない…という世の真理を表現したフレーズです。 (かずまは,夜中に書いたら翌朝見返さずにそのままま,ブログに公開していますが…。)
あぴあぴはコミケC104での販売物が決まっていないので,先日記事にした3つの観点を使って,当選通知後からずっと頭の中でアイディアを練っていました。
一度出た商品アイディア「東方の弾幕ごっこをスタンプで表現したもの」ですが,3つの観点で導き出したものですが,ボツとなりました。
しかし,一度は候補となったアイディアですので,ここでアイディアとして発想され,最終的にボツとなった流れを記録として残しておきます。
前提知識「東方の弾幕ごっこ」とは?
まず,東方Projectには弾幕シューティングと言われるゲーム群が存在します。 そのゲームの中で,キャラクター達が戦う際には各自弾幕を展開して攻撃し合う…という内容になっています。 この“弾幕を展開して攻撃する”ことを「弾幕ごっこ」と表現する文化が存在します。
各キャラクターが展開する弾幕は幾何学的な美しさを持つものも多く,綺麗な弾幕がたくさん存在します。
綺麗な弾幕画像は4Games.netさまのこちらの記事にたくさんありますので,是非一度ご覧ください。(自分で弾幕の画像を用意できませんでした...(時間的なリソースが原因))
(3つの観点からの)販売物候補No.1 スタンプ販売
3つの観点とは,自身が販売するサービスや商品を考える際に考慮すべき,①できること・②お客さまが欲しいもの・③競合の3要素のことです。
あぴあぴサークルができることは以下です。
【あぴあぴにできること】
- 母のスタンプ作成スキル
- かずまの東方Project原作への理解や知識
- かずまのイラスト作成スキル


これらを見て,真っ先に思いつく販売物は,やはりオリジナルスタンプの販売であると思います。 スタンプを作成できるのですから,そのスタンプを用意して売ればいい…一番シンプルな発想の着地点です。
が,ここに②お客さまが欲しいものや,③競合の観点も含めて考えてみます。
まず先に③競合です。 これは有利であると思います。 コミケでスタンプ販売をしているサークルはあまり多くないからです。
しかし②お客さまが欲しいものは,少し熟考が必要です。 かずまとしては,販売物をスタンプとしたならば,いくつかの疑問が浮かびます。 たとえば「お客さまは推しキャラのスタンプを欲しいだろうか?」「推しキャラのスタンプは日常において,お客さまの役に立つだろうか?」といった疑問です。
スタンプというものを考えたとき,世の中の人は日常でスタンプをどの程度押すでしょうか? 過去1週間において,99.99%の人は,自分の名前の印鑑を押した程度なのではないでしょうか? また,スタンプと言うと,今の世の中ではLINEスタンプをイメージする方が大半なのではないかと思います。
推しグッズとしては,缶バッチやぬいぐるみがド定番です。 特に最近はアクリルスタンドも人気が特に高いように思います。 これらのグッズの人気が高い理由は,かずまとしては「推しキャラと一緒に出掛けられるし,推しキャラをいつでも見れるし,推しキャラを周りの人に周知できるから」「訪問地や食べ物などと一緒に写真が撮ることができ,Instagramなどで共有可能であるから」であると考えています。
缶バッチ・アクリルスタンドは薄く・軽いので持ち運びに優れています。 ぬいぐるみも専用ポーチなどに入れるなどして持ち運ぶことが可能です。 そしてこれらはサッと取り出して,食べ物や景色と一緒に写真を撮ることが容易にできます。
対してスタンプはどうでしょうか? スタンプは小さく・軽いので持ち運びは可能です。 しかし,肝心のキャラクター部分のゴム版は外からあまりわかりません。 また,一度でもインクを着けて押印をすると,どうしてもゴム部分にインクが残り,周りを汚してしまいます。
このように,スタンプというものは日常使用がほとんどなく,さらに推しキャラクターと時間や場所を共有するといった用途にも適していないと考えられます。 つまり,ただ単にスタンプを作ってお客さまの前に提供しただけでは,お客さまの役に立つ(=欲しいもの)を満たす可能性は低いと考えられるのです。
以上から,スタンプ販売を主力とすることを候補から外すこととなりました。
①(人が)できること→(商品が)できること
スタンプを販売する選択肢が無くなりました。 しかし,あぴあぴにできることはスタンプ作成のみです。 ただこれは,あぴあぴサークルという“人”ができることが,スタンプ作成のみであるという意味です。
母が彫った“スタンプ”ができることもあるはずです。 スタンプがお客さまに対してできることがあり,それがお客さまの役に立った(=②)とき,それは立派な商品となってくれるはずです。
そこで,少し視点を変えてみます。
もし,仮に,推しキャラスタンプを買ってくれた人がいたとしたら,その人はなぜ買ってくれたのでしょうか?
それは「(スタンプそのものというよりも)推しキャラクターの印影に趣を感じたから」であると考えました。
推しキャラのイラストでもなく,漫画でもなく,アクスタでもなく,缶バッジでもなく,推しキャラのスタンプを買ってくれた人は,推しキャラの印影を気に入ってくれたからに違いありません。
つまり,スタンプには「趣のある印影でキャラクターを表現できる」という,スタンプ固有の”できること”があるのです。
そこで次の商品候補が生まれます。 それが,「スタンプ印影のイラスト集」です。
販売物候補No.2 スタンプ印影イラスト集
しかし,印影イラスト集とすると,③競合の問題が立ちはだかります。 全国から集まるプロレベルのイラストレーターさんたちがすぐ隣でイラスト集や同人誌を販売しているのです。
スタンプ印影イラスト集として冊子にした場合,やはりコミケの王道販売物の同人誌などと,お客さまは無意識に比較をします。 そうした場合,キャラクターのイラスト内容で,他のサークルさんよりもお客さまに感動を憶えていただき,購入をして頂かなければいけません。
競合を避けることができるならば,避けるに越したことはありません。 もう少し熟考が必要です。
販売物候補No.3 東方の弾幕ごっこを表現したもの
ここまでを整理します。
【あぴあぴにできること】
- 母のスタンプ作成スキル
- かずまの東方Project原作への理解や知識
- かずまのイラスト作成スキル
【スタンプにできること】
- 趣のある印影でキャラクターを表現できる
スタンプにできることはもう少しないでしょうか? スタンプ(印鑑)を日常で使う際は,書類(紙)に同じ印影を何度も押印できる点が評価されて長年利用されているように思います。
印鑑が同じ印影を何度も押印できるので,一度その押印を役所に登録しておくことで,押印に確実な証明力を持たせる実印制度・印鑑証明書制度が認められ,運用されているくらいです。
スタンプは「何度も同じ印影を手軽に(印刷機などの機器を必要とせず)コピーできる」という“できること”も持っていることがわかります。
【あぴあぴにできること】
- 母のスタンプ作成スキル
- かずまの東方Project原作への理解や知識
- かずまのイラスト作成スキル
【スタンプにできること】
- 趣のある印影でキャラクターを表現できる
- 何度も同じ印影をコピーできる ←New!
ここでかずまが考えたのは,同じ弾を大量に放ってくる東方の弾幕を,同じ印影を大量にコピーできるスタンプで表現するのはどうだろうか?というものでした。
キャラクターをスタンプで表現し,その周りに弾のスタンプを大量に押印し,弾幕を表現するのです。
「母のスタンプ作成スキル」⇔「かずまの東方Project原作への理解や知識」⇔「何度も同じ印影をコピーできる」と,できることを繋いで連想した結果のアイディアです。
東方原作の弾幕を知っている人には,「ああ,そうそう」という共感を呼び起こせそうであると思います。
しかし,結果的にこの案は生産量や総合的な判断でボツとしました。
そもそも,東方弾幕に趣を感じるお客さま総数がわからないこと。 弾幕は小さいため,印影の良さが表現できないのではないか? 弾幕がメインとなり,キャラクター性が小さくなる…など。
また,あぴあぴは2人しかいないので,生産量の問題もあります。 弾幕を表現しようとしたとき,押印回数はかなりの数になります。 商品としてお客さまに提供するものですのが,万が一作成の終盤で押印を一度でもミスってしまうと,商品として成り立たなくなってしまいます。
残されている時間なども考慮し,この案は不採用としました。
今日(2024/6/12)の時点では,出てきたアイディアはここまで…。 続きは明日以降に持ち越すこととします。
ま…間に合うのか?! (;゚д゚)ゴクリ…
コミケまで...あと61日!!